ド天然!?魔女っ子の秘密
『ありがとう、ございます…

"サファイア"を、よろしくお願いします…』


『はい…』


『これから…貴方がしなければならないことは…遺書に書いてありますから…

よろしく、お願いしますね……』


『はい…』


翔太は涙を必死で堪えているようで、すごく辛そう……もう見ていられないのだが、目をそらすことはできない。


『…忘れないで…

どんな時でも…

貴方の、大切な人を…信じて…』


『はい…っ』


もう、翔太は涙を堪えることができなかった。翔太の顔に二筋の涙が流れた。


『私の人生は…とても幸せでした…

沢山の、心優しく頼りになる、仲間に…囲まれ…

何より…こんなにも…心優しく美しい…孫と過ごせたのですから…

翔太……今まで…本当に、ありがとうございました…』


ソフィア様の目は閉じてゆく。

青く綺麗な瞳が、瞼でかくれてゆく。


『…ありがとう…ございました……』


翔太は深々と頭を下げた。

翔太は声を押し殺すようにして、いくつもの涙を流した。





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