ド天然!?魔女っ子の秘密
ドアが開いた。


そこにいたのは、まぎれもない由良だった。



「……ゆ…ら………」


その場にいる全員が息を飲む。


信じられない…


本当にそうだったとは……



「嘘だ…これは、嘘だ……!」

「嘘ではありません。あたしは死んでいませんもの」


サファイアにニコリと微笑んだ、その美しくも可愛い笑顔に、俺は会いたかった。



由良……



「しかし、そこにお前の死体が……」


美玲の元にある、倒れた由良を見た。


「まだ認められないのですか?

あれは、私が創り出した偽物です」


「う、嘘だ!あの死体からはちゃんと魔力を感じるではないか!」


あぁ、と由良は言った。


「当然です。あの偽物には、ちゃんと受け答えや動作ができるように魔法をかけています。それにあたしの魔力も多少込めて作ったものですから」


決して自慢することなく、淡々と由良は答える。


「しかし、あの魔法は…ガーネットだけが…ガーネットだけが使えるもののはず!お前ごときに使えるはずが…」

「あたしをナメないでください。あたしは"ガーネット"の魔法使いです」


言葉を遮る由良には、強い力がこもっていた。
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