ド天然!?魔女っ子の秘密
「本当に"サファイア"がしたことかどうかは今のところ謎だが……もしそうならば、いつかは戦わなければならない日がいつか必ずやってくる。

それが"サファイア"でない、他の魔物退治屋や魔物密輸業者であってもだ」


「はい」


そうだ…いつかはちゃんと戦わなくちゃいけない。

それがどれほどの強さかは分からないけど、相手は相当強いことは確かだ。

生半可な気持ちで戦えば、確実に死ぬ。


「その魔物退治屋と戦うならば、魔物退治屋同士の戦いになるだろう。

それなのに仮当主である彼の体を乗っ取っているのなら、余計に厄介だな…」

「そ、それってつまり…」

お父様は頷いた。

「サファイア"も共に戦う可能性が高い」


ちょ、ちょっと待って…

それって、"サファイア"と他の魔物退治屋とを一気に相手しなければならない、ってこと!?


「も、もしそうなれば…」

「あぁ。こちらも、隊員達を動員しなければ、勝ち目はないな」

お父様も真剣な面持ちだ。


"サファイア"という魔物退治屋は、あたし達"ガーネット"には遠く及ばないものの、その実力は世界第2位。

いくら格下とはいえども、決して侮ることはできない。

"サファイア"でないにしろ、あれだけのワイバーンの身体を乗っ取っていたんだ。

その二つの勢力を同時に相手するなんて…
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