ド天然!?魔女っ子の秘密
いくら"ガーネット"でも、戦って無傷で済む相手ではない。

必ず負傷者は出る。それは避けられない。

下手したら、死者だって…


「…みんな、も、戦うのですか…?」

あたしは俯いて聞いた。

「戦況次第ではあるが、可能性は高い。そうしなければ"ガーネット"が潰れる」

「そう、ですか…」


あたしは、自分の手をぎゅっと握った。


あたしは、怖い。

それは決して戦うことではない。

怖いのは、大切で大好きな皆を失うこと。


怪我させてしまって、そして、皆があたしから離れていくことが――――



『由良ちゃん、怖い…』


――――あの時みたいに…






「心配するな」


お父様の声でハッと顔を上げた。

「隊員達には、通常の修業メニューに追加をしておく。

誰一人として負傷者を出さないために。


それに、隊員たちは皆、私が認めた者達だ。おいそれと簡単に怪我したり死ぬような者達ではない。

それはお前もよく知っているだろう?」


お父様はやわらかく微笑んだ。
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