ド天然!?魔女っ子の秘密
「"大宇宙に浮かび 青く輝く 天王星よ。

我が声を聞け。


天王星よ 雷を司るその力を 我に貸せ


我に力を"––––––!」


パァァっと明るい光が、雅人を包み込む。

思わず、腕で目を覆った。


光がなくなり、そっと目を開ける。


すると、雅人はさっきまで纏っていた炎の代わりに、雷…いや、電気を纏っていた。

バチバチと音を立てている。


雅人の髪の毛は茶色から黒に変わり、逆立っている。

目つきもなんだか鋭くなっている。


「雅人…かっこいい…」

美玲の顔はリンゴのように真っ赤だった。


えーっと、何ですか…

何なんですかこの変身は!?


これが星使いの魔法…

戦隊モノのヒーローのように変身していく姿に、あたしは釘付けだった。

星使いさんって、こんな風に魔法を使うんだね…


改めて、雅人の姿を見る。

なんか、いつもの雅人の100倍はかっこいい気がするのはあたしだけでしょうか!?


「美玲、それはいつものことだろ?」

雅人はニッと美玲に向かって笑ったのだが、その笑顔もいつもの100倍、いや、それ以上かっこよかった。


妖艶、すぎる。

いつもの雅人じゃない。


こんなのを生徒が見たら、一気に雅人の人気は急上昇すること間違いなし。
< 341 / 535 >

この作品をシェア

pagetop