ド天然!?魔女っ子の秘密
雅人の笑顔を見てなのか、美玲の顔はさらに赤くなり、リンゴのようだ。

こんなに恥ずかしそうな顔をする美玲、初めて見た…すっごく可愛い。

女のあたしが見ても惚れそうなのに、男子生徒が見たら…みんな鼻血ブーだね。


「それはそうだけど、今は特に…写真撮らなきゃ!」

美玲はゴソゴソとカバンの中を探していた。

そんな美玲を見て微笑む雅人。

完全に二人の世界。



…あのー、お二方?

あたしの存在、忘れてません?

いや、忘れてますよね?

疑いが確信に変わり、怒りへと変化する。

全くこのリア充が!


あたしを忘れないでくださいませんか?


今、戦っている真っ最中なんですが…


あ…

そうだよ、戦ってるんだよ!


ということで…

由良さん、雅人に攻撃します!

決してズルくはないんだからね!?

戦ってるのによそ見している雅人が悪いのです。

自分の言葉に頷いた。


「"ロック・ドロップ"」

雅人の頭上に巨大な岩を作った。


それに気づいた美玲が、顔を真っ青にして雅人の名を叫ぶのと同時に、岩を落とした。



ドカン、という鈍い音が競技場に響いた。


そして砂煙が巻き上がり、視界が悪くなり何も見えなくなる。

「雅人–––––––!!」


美玲の悲鳴に近い叫び声が聞こえた。
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