ド天然!?魔女っ子の秘密
「嘘じゃない」

「嘘!」

「嘘じゃねーって。これ以上続けんなら…」

どす黒いオーラが翔太から出てくる。

「やめますごめんなさい」

「分かればいい」


ほら、また負ける。何回やっても翔太には勝てないんだよね悔しい!

そんなあたしの顔を見て嬉しそうな翔太。

ますますむかつく…!



「面会時間そろそろ終わりでーす」

翔太を見て頬を赤く染めた看護婦さんが、あたしの病室に入ってくる。

確実に目がハートでした。さすが翔太。



病室を出ようとしたところで、看護婦さんに声をかける。

「あの、看護婦さん」

「はい、何ですか?」

あたしが声をかけるとハートの目は一転し、冷たい目に変わる。敵視されてる…!殺気を感じるよ…!

こ、こわい…


「あたし、いつになったら退院できるのでしょうか…」

あぁ、と看護婦さんは至って普通だった。

「明日の検査で大丈夫ということになれば、退院できますよ。ですが今日の様子からして大丈夫そうなので、明日には退院できるかと思います」

「ありがとうございます」


良かった。

明日には退院できるんだ…


まぁ、意識を失って倒れただけだしね。

大したことがなくて良かったけど…
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