ド天然!?魔女っ子の秘密
いきなりの楓花さんの登場に驚いてポカンとしてしまったが、頭をプルプルと振って意識を現実に戻す。


「楓花さん!?どうしてここに!?」

ただでさえ、来訪者なんてほぼゼロであるのに、3年SCの、それもNo.1の方が訪ねて来るなんて…

「それは…」


あたしの後ろから声がした。

「楓花さん。待ってましたよ」


「みっ美玲?」

美玲があたしの数メートル後ろに立っていた。


「美玲ちゃん。遅くなってごめんね?」

「いえいえ、お忙しいのにありがとうございます」

「美玲ちゃんのお願いですもの。私にできることなら何でもするわ」

「それはあたしもですよ。ありがとうございます」

二人はニコニコと謎の会話をしている。


「さ、由良行くわよ」

「へっ!?どこに?」

「行けばわかりますよ」

「へ…?」

「行くわよ」

「え、ちょっ、あ、雅人に出かけてくるって言わなきゃ…」

いくらなんでも、何も言わずに出かけるのは雅人が可哀想。

「雅人…?あぁ、いいのよ。放っておいて」

彼氏にそんな雑な扱いをしてもいいんですか!?

さっきまであんなにラブラブだったのに!


美玲に腕を引っ張られて、二人の美女と共に瞬間移動した。
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