ド天然!?魔女っ子の秘密
目を開けると、そこはどこかの店先だった。周りの様子からして、ここは街中らしいけど…

「あの…ここは…?」

「すぐ分かるよ」

大丈夫だよ、と美玲は笑った。

「入りましょう」

楓花さんは優しく微笑み、お店のドアを開けた。


カランコロン–––––––・・・

軽やかな音と共に店内に一歩踏み入れると、そこは美容院だった。

お客様はみなさん高価で上品そうなお洋服を着ているので、かなりの高級美容院だと思われる。


というか…

「な、何でここに…?」

「すぐに分かりますよ」

楓花さんは微笑んでいる。

あたしの頭の中はやっぱり、はてなマークが飛び交っている。

すると楓花さんの声が聞こえてきた。


「この子をお願いしますね」

「かしこまりました」

この子…ってあたし!?

「えっと楓花さん?」

「大丈夫です」

「可愛くしてもらっておいで」

美玲までも、不思議なことを言い出す。

「ささ、こちらに…」

何が何だか分からないまま、あたしは店員さんについて行った。
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