ド天然!?魔女っ子の秘密
「だっ"ダーク・レイ"!」

また黒い光ががあたし目掛けて飛んでくる。

それを皮切りに、この場にいる"サファイア"全員があたしに攻撃を仕掛けてきた。


あたしは溜息ついた。


「だから…あたしを甘く見ないでくれる?ナメて掛かったら痛い目見るよ。

大体、そんな程度の低い魔法は、あたしには通用しないって、さっきも言ったでしょう?」

諭すわけでもなく、自慢げに言うわけでもなく、淡々と述べた。


そして先程と同じように淡々と流れ作業のように、飛んでくる矢や光を消していく。



そう言えば千沙さん達は大丈夫かな?

ふと見てみると、いつのまにか千沙さんの方にも矢が飛んでいた。


「"ライト"」

光で相打ちしているようだ。

その工程は、いつものことながら何一つ無駄な動きがなく、丁寧で冷静で、その上沈着だ。流石クールビューティーの千沙さんらしい、いつも通りの戦い方。



「"ライト"!」

美玲の声がして見てみると、美玲もやはり戦っていた。後ろで惑星の力を借りて変身した雅人が援護している。


二人とも実戦経験が少ないからちょっと不安に思っていたけれど、その必要は全くないということを、はっきりと示された。


美玲は飛んでくる矢に対して、確実に的確に、闇系統の魔法に最も効果的な"ライト"を当てて相打ちしている。

これをこの場で思いつけたことに脱帽。

戦うことに関して、絶対天才的な才能があると思う。

それに、雅人もしっかり美玲のフォローをしているようだ。そのこともあり美玲は少しも怪我などしていない。


相思相愛の2人は息もピッタリ。
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