ド天然!?魔女っ子の秘密
愛しの雪だるま軍団は、以前のようによちよちと歩きながらも、あたしの創り出す地面から現れ出てくる尖塔を表情一つ変えず必死に食い止め、相討ち覚悟で戦い抜く。
以前よりも、ずっと強い。
そして奮闘虚しく全ての雪だるまさん達が返り討ちに会い、ただの雪の塊へと変わり果てた。
その残骸を見ながら、あたしは呟いた。
「…なぜ…ですか…」
「何がだ?」
ニヤニヤと笑いながらはぐらかすサファイアに、怒りが抑えられなくなる。
「とぼけないでください!先ほどのスノーウォーリアから確かに貴方ではなく翔太の魔力を感じました!一体どういうことですか!?」
あたしは固く拳を握りしめた。
怒りで我を忘れそうになる。こんなに怒ったのは久しぶりだ。
「"ガーネット"の姫君......お前だって薄々は分かっているはずだ。だから怒りを隠しきれないのだろう?」
言っている意味が分からない。
「一体何に気づいているというのです!」
するとサファイアは、クスクスと笑いだした。
「本当は気付いているが、認めたくはない、か。まぁ気持ちは分からんでもない。
ならば事実を告げてやろう。
我が、この身体も、この身体に宿っていた魂も全て、我の中に取り込んだのだ」
「は…?」
な…何を言っているの…?
翔太が…?
取り込まれた…?
サファイアの中に…?
そんな…
「そんな…そんな冗談は今言うべきではありません!私が尋ねているのは…」
「現実を見よ、"ガーネット"の姫君よ。これが現実なのだ。真実なのだ。
それにこの期に及んでさらさら冗談など言う気にもなれぬ」
薄笑いを浮かべてはいるけれど、その瞳は座っている。
それが事実なんだとあたしに告げた。
「…う、そ………」
あたしは言葉を失った。
以前よりも、ずっと強い。
そして奮闘虚しく全ての雪だるまさん達が返り討ちに会い、ただの雪の塊へと変わり果てた。
その残骸を見ながら、あたしは呟いた。
「…なぜ…ですか…」
「何がだ?」
ニヤニヤと笑いながらはぐらかすサファイアに、怒りが抑えられなくなる。
「とぼけないでください!先ほどのスノーウォーリアから確かに貴方ではなく翔太の魔力を感じました!一体どういうことですか!?」
あたしは固く拳を握りしめた。
怒りで我を忘れそうになる。こんなに怒ったのは久しぶりだ。
「"ガーネット"の姫君......お前だって薄々は分かっているはずだ。だから怒りを隠しきれないのだろう?」
言っている意味が分からない。
「一体何に気づいているというのです!」
するとサファイアは、クスクスと笑いだした。
「本当は気付いているが、認めたくはない、か。まぁ気持ちは分からんでもない。
ならば事実を告げてやろう。
我が、この身体も、この身体に宿っていた魂も全て、我の中に取り込んだのだ」
「は…?」
な…何を言っているの…?
翔太が…?
取り込まれた…?
サファイアの中に…?
そんな…
「そんな…そんな冗談は今言うべきではありません!私が尋ねているのは…」
「現実を見よ、"ガーネット"の姫君よ。これが現実なのだ。真実なのだ。
それにこの期に及んでさらさら冗談など言う気にもなれぬ」
薄笑いを浮かべてはいるけれど、その瞳は座っている。
それが事実なんだとあたしに告げた。
「…う、そ………」
あたしは言葉を失った。