ド天然!?魔女っ子の秘密
「………の……で……」
「あ?」
「貴方のせいで!
一体どれだけのワイバーン達が体にも心にも傷を負ったのか…貴方は分かっているのですか!?」
自分たちの身体が乗っ取られ、おまけに自分達をまとめてくれる存在である長が殺された。
そのことで一体どれだけのワイバーンが心を痛めたことか。
一体どれだけの涙が流れたことか。
悲しみに明け暮れるワイバーン達のことを…それをサファイアは知らないで…!
キッと睨みつけると、
「どれ程の犠牲が出ようが関係ないと、先ほども言っただろう。
統率権を得るためならば、どんな手段だって使う。
それが我がこの時代に蘇った理由だとな」
言い切ったサファイアに、怒りの感情しかなかった。
息を大きく吸って、感情の乱れを抑える。
真っ直ぐサファイアの目を見て尋ねた。
「…統率権のため…それは嘘ですよね?
…貴方がわざわざ蘇った理由は、もっと別ですよね?」
自分でも驚くほど、淡々とした口調で言葉が出てきた。
「一体何を言って…」
「本当は、ガーネット様のことがあるからではないのですか?」
ガーネット、という言葉を出すと、サファイアはピクリと僅かに動いたように見えた。
「…何を言っている…?」
先程より数段暗く低い声が、静かな空間に響き渡る。
あたしは構わず言葉を続ける。
「あ?」
「貴方のせいで!
一体どれだけのワイバーン達が体にも心にも傷を負ったのか…貴方は分かっているのですか!?」
自分たちの身体が乗っ取られ、おまけに自分達をまとめてくれる存在である長が殺された。
そのことで一体どれだけのワイバーンが心を痛めたことか。
一体どれだけの涙が流れたことか。
悲しみに明け暮れるワイバーン達のことを…それをサファイアは知らないで…!
キッと睨みつけると、
「どれ程の犠牲が出ようが関係ないと、先ほども言っただろう。
統率権を得るためならば、どんな手段だって使う。
それが我がこの時代に蘇った理由だとな」
言い切ったサファイアに、怒りの感情しかなかった。
息を大きく吸って、感情の乱れを抑える。
真っ直ぐサファイアの目を見て尋ねた。
「…統率権のため…それは嘘ですよね?
…貴方がわざわざ蘇った理由は、もっと別ですよね?」
自分でも驚くほど、淡々とした口調で言葉が出てきた。
「一体何を言って…」
「本当は、ガーネット様のことがあるからではないのですか?」
ガーネット、という言葉を出すと、サファイアはピクリと僅かに動いたように見えた。
「…何を言っている…?」
先程より数段暗く低い声が、静かな空間に響き渡る。
あたしは構わず言葉を続ける。