ド天然!?魔女っ子の秘密
「よく、知ってるな…!初めて星使いってことを自分から言う前に言われた。よろしくな」

古城様は笑った。



星使いは、星々―水星や火星など惑星の力を借りて魔法を使う、"星の魔法"の使い手のこと。


その力は、努力で身につけるものではなく、血筋が関係する。

今では3つの一族しか使えず、その中でも最も優れた星使いの一族が、古城家。


その、古城家のお方が、あたしの目の前に…!



「よ、よろしくおねがいします!」

深々と頭を下げる。



「あ、敬語やめろよ!俺のことは雅人でいいから」


ニカっと歯を見せて笑った雅人に、あたしも微笑み返す。


で、では…


「雅人、よろしくね」


また、顔を赤くする雅人。


「やっぱり、風邪引いてるよね?大丈夫?」


「「「…この天然が」」」


皆の声が合わさった。
< 77 / 535 >

この作品をシェア

pagetop