ド天然!?魔女っ子の秘密
「No.2の柏木翔太だ。家は…」

柏木、その名前が引っかかるんだよ…


えーっと、どこかで見たことあるんだけど…



あ!

思い出した!



「国王の側近の職を代々受け継いでいる、柏木家!?」


また、叫んじゃった。


柏木君は目を見開く。



「そうだが…。…お前よく分かったな…」


あたしも、思い出すのに一苦労しちゃった。


少し前、お父様と国王のお城に行ったことがあったんだ。

仕事の関係で。



そのときあたしはまだ幼かったから、仕事の打ち合わせの場所には行かないで、お城の広場で遊んでいた。


『お嬢さん、一緒に遊びませんか?』

一人で遊んでいたあたしに優しく声をかけてくれたのが、柏木家の方だった。


『でも…お仕事ではないのですか?』

『大丈夫ですよ、今は仕事はないのです』


そう優しく微笑まれた。

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