自転車通学と、徒歩通学
目の前に、告白しようとしてる相手が立っているから。

…バクバクと、心臓が跳ねる。

告白しようと思ったけど、今が、

2人きりの絶好のチャンスだと言うのに、

その勇気は、一気にしぼんでしまった、・・・


私は無言のまま、蓮の横を通り過ぎる。


「…おはようは?」

「・・・え?!」


通り過ぎる瞬間に、蓮が私に言い放った。

私は驚きつつ、でも無視できなくて、

「・・・お、はよ」

小さな声で呟いた。


「・・・これ」

急に私の手を取った蓮は、

何かを私の手に握らせた。


「・・・何、こ、れ?」

そっと手を開くと、そこには・・・

星形の私の好きなデザインの携帯ストラップが・・・


「クリスマスプレゼント」

「・・・」

あまりのサプライズに、声も出ない。


「…気に入らない?」

蓮は心配そうな顔で、私を見つめる。

私は必死に首を振る。


「俺とお揃い」
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