自転車通学と、徒歩通学
そう言ったかと思うと、ポケットから自分の携帯を

取り出し、私に見せると、ニコッと笑った。


「な・・んで?」


「・・・意味、分からない?」

・・・わかるわけがない。

今までずっと、あの日以外、喋ったこともないのに。


「和泉の身に付けてるものすべてが、

俺、スッゲ―好きなんだ…チャラくなくて、

でも可愛くて・・・和泉に似合ってる・・・」


「…蓮・・く、ん?」


「俺も、和泉のコレクションにして」

「・・・へ?」


「俺、同じクラスになってからずっと、和泉の事が

好きだったんだ・・・

普段は大人しいけど、思いやりがあってさ、

友達思いで・・・自分の事より他人の為に動く所とか、

すげぇ尊敬するし・・・

他の女子とかと全然違う、そんな和泉が好きだ」


「・・・う、そ」

告白しようと思ってた相手から、

逆に告白されるとか、もう、奇跡としか言いようがない。
< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop