christmas
クリスマスセレクションと書いてあった
ボールペンを丁寧に包んでもらった。

ドキドキする。
どうやってコレを渡すんだろう。

空はまだ青くて、朝よりは
ほんの少しだけ暖かかった。

冬に近づくにつれて、だんだん
日が落ちるのが早くなる。
暖かった太陽も、沈んでく…。

それなのに街は少し明るくて、
相変わらず、クリスマスを満喫してる。

またドキドキが連鎖する。

仕事が終わってマフラーを
ぐるぐるに巻いて、

遅れて待ち合わせ場所に着くと
車に乗った佑輔が居た。

佑輔の車は白くて、コンパクトで
二人には十分な大きさの車。
助手席座る距離がちょうどいい。

「佑輔…?なんで車…?」
「取りに戻ったんだ。行こう。」

走り抜ける街のイルミネーションは綺麗。

相変わらず、疲れた顔して、
私の手を繋いでくれていた。
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