christmas
だって…あの日からもケンカしたし
一度、別れようかって話が
出たりしたこともあったのに…

ずっと渡そうと持っててくれた
その気持ちが嬉しかった。
「ありがと…。」

佑輔がそっと涙を拭ってくれた。

そのまま佑輔を見つめた。

あぁ、愛しい佑輔の表情だ。
優しい眼差しで見つめてくれた。

「…ありがとう。佑輔。」
笑顔を作って、心を込めて言った。
涙は溢れてくるままだった。

そしたら、自然に…お互いに
目を閉じて…キスをした。
好きだよって言い合うキス。

「俺がそれ買うの、ドキドキしたよ。」
ぬいぐるみを持っている佑輔を
想像したら、笑ってしまった。
…かわいい。

「渡す時の方がドキドキしたけど。」

照れてる佑輔に、私からキスをした。
「ありがとう。大事にするね。」

もしかしたら、私はこの世界で
一番幸せなのかもしれない。
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