christmas
そんな佑輔が、クリスマスってだけで
食事に誘ってくれたのが
嬉しかった。

クリスマスって悪くないかも。

空を見上げたらとても青くて
冬の澄んだ空気を静かに
すぅっと吸い込んだ。

コンクリートばかりの間から
花の風が通り過ぎてるような
恋してるドキドキを持ったまま
二人で駅へ向かった。

電車の中では、みんな目的地まで
ただ、体を運んでいる。

出逢って初めてのデートで
二人で電車に乗った時、
うとうとしてしまって…
佑輔の左肩に頭を置いていた。

それに気づいたのは、私の頭に
佑輔の頭が乗った時だった。

動こうとしたけど、佑輔が
起きてしまうかもしれないと
しばらくそのままで居た。

佑輔も同じだったのかなぁ。
だから、眠ってしまってたのかな。

温かいひとなんだなぁって
ドキドキしてもっと好きになった。
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