タカラモノ
それにしても、あんなカッコイイ子このクラスに居たんだ。

昨日は全然気付かなかったよ・・・。

「雪笑ぇ~おはよぉ~!!!」

その声の主は瑠奈だった。

瑠奈は朝からテンション高いなぁ・・・。

『あっ、瑠奈おはよぉ♪』

あたしも瑠奈に負けないよぉにテンション上げていこぉ!

『あのさぁ瑠奈?1つ質問していい?』

「ん~?なに?言ってみな★」

瑠奈はそぉ言ってニッコリと可愛い笑顔で笑った。

『えっと、あそこに座ってる男の子って誰だか知ってる?』

あたしが質問を言い終わると瑠奈は驚いた顔であたしを見た。

「えぇ!?雪笑あの人のこと知らないの?」

そんなに驚かれても困るのだが・・・。

『あっ、うん・・。知らない・・・。』

「じゃぁあの人の噂聞いたこともないの?」

『ううん。聞いたことない・・。』

「じゃぁ穐本グループっていう会社知ってる?」

『会社?何で会社が出てくるの?』

「いいから!穐本グループって知ってる?」

『うん。勿論知ってるよ・・。だってあの会社、世界でもトップクラスの会社でしょ?』

「そぉ!よく知ってたわね!その会社の社長の息子なのよ!」

『へ?社長の息子?』

驚きのあまり変な声が出てしまった。

「そぉよ!社長の息子よ!雪笑はいまいちピンと来ないよぉねぇ。」

瑠奈は眉毛をハの字に曲げて言う。

それにしても、あのカッコイイ王子様みたいな人が穐本グループの社長の息子だったとは・・・。




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