タカラモノ
出会い
4月1日―春―

あたしはこの春、念願のあの高校。

聖星林高校の生徒になったのだ。

勿論そのまま"セイボシリンコウコウ"と読む。

この高校は、いわゆるお嬢様学校。

だが、あたしは勿論お嬢様ではない。

ただの庶民。このバカ高い授業料を払えるお金なんて到底持っていない。

だからあたしは、特待生でこの高校に入った。

勿論必死に勉強した。

この高校にはいって大学を卒業すれば、将来は約束されたも同然だったから。

この高校に入ればエスカレーター式に大学に行ける。

だからこの聖星林高校に入ったのだ。









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