あたしたち佐倉探検隊

そーっと…そーっと…

今俺は結花たちの後をついている。
なぜ俺がこんなことしてるかって?

それは遡ること昨日の夜…

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ピロロロロロ

「おっ?」

こんな時間に電話か?
もしかして…結花!

俺は急いで携帯をとり耳にあてた。

ピロロロロロ

…あれ?
あっそうかぁボタン押してなかったじゃん。
ホント俺ってバカ…

俺はボタンを押して再び耳にあてた。

「もっしも~し?」
『…護さん?』

聞こえてきたのは結花の声より低い声だった。

でもディスプレイには『結花』って書いてあったし…誰?
まさか結花が危険におかされてる!?ヤバイじゃん!

「だっ誰だよ!」
『あっすいません…妹の結希です。』
「へっ?」

結希?あぁ…あのしっかりした結花に似た(←そう思ってるのは護だけ)子かぁ。
…ってなんで結花の妹が!?やっぱり結花に何か!?

『…あの』
「結花に何かあったんですか!?」
『…は?』

いかにも落ち着いた声が聞こえてきた。
や、やっぱり!

「何かあったから妹のあなたがかけてきたんでしょう!?」
『あの…何を勘違いしてるか知りませんけど、姉には何もありませんよ。』

はぁぁ…よかったぁ!
俺はガッツポーズを何回も何回もした。
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