あたしたち佐倉探検隊

『あっ！結希！』

ん？これは結花の声だ！
助かるわぁ～。

『結花姉…』
『誰にかけてんの！？』
「結花ぁ？」
『護！？』

電話の向こうからｻﾞｯって音聞こえたけど携帯をとった音かな？

『何聞かされたの？』
「え？何か冒険に誘われてないかって…。」
『あぁ、誘ってないよね？』
「まぁ…」
『聞いたかもしんないけど明日から夏休みちょっと前まであたしいないから』
「うん…えぇ！！」

何で？何で！？何で結花がいなくなるの！？何で何で！？
嫌だよ！結花がいないなんて考えられない！

『何？』
「何で！？結花がいなくなんのさ！！」
『行きたいから。』
「何で！？」
『行きたいことに理由なんかないわよ。とにかくそうゆー事だから。じゃ』
「え゛ぇ゛ー(泣)！！ﾔだよ！行かないでよー(大泣)！！ねぇー！結っ…！」

ﾌﾟﾁｯ ﾂｰﾂｰﾂｰ

………切られたぁー！
どうしよう！生きていけないよ！結花ｧｰ！戻ってこーい！
俺はその夜泣き続けて隣のおばさんに怒られた…

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こんなわけで今俺は尾行中。結花に何かあったら俺が助けにいくんだ！！

そーっと…そーっと…