翼~キミの笑顔が見たいから~
「よかったじゃん、翼。
こんな可愛い子と同じクラスで隣の席で」
「別に」
宮本くんは興味なさそうに言った。
「か、可愛い!?
あの、緑川くんお世辞言わなくていいよ」
「えーホントのことなのに!
あと俺のこと“緑川くん”じゃなくて“碧”って読んでくれたら嬉しいな。」
うわ~!ホントどこまでフレンドリーなんだ・・・。
初対面の人に呼び捨てでいいよ、なんて。
「分かった。
碧、これからよろしくね!」
うんうんそれでよし、と言いながら碧は自分の席に戻った。