アイツはバスケばか。
翔side
「おーい。かけるぅー。待てってー。」
あー、
うるさいやつがきたよ。
「シカト?シカトしちゃうの?かける?
そんな子だったの?そんな子に育てた覚えはないぞーっ!お父さんは悲しいよぉー。」
あー。ほんとにうざい。
「はいはい。晴。そんな漫才やってんなて。」
ほんと、こんな変なやつなのに
男女問わずモテるもんな。
どこがいーんだか。
俺は、伯宮翔(たかみやかける)
清栄学園の2年だ。
そして、このウザイやつが
安藤晴(あんどうはる)
同じ清栄学園の2年だ。
こいつは高校でできた友達だけど
とても気が合うからいつも一緒だ。
まあ、バスケ部で仲良くなったのが最初なんだけどさ。
あと、もう1人。
高野仁(たかのじん)ってやつも
いつも仲良くしてるやつだ。
あいつはクールだから
あんまりはしゃいだりしないけど
なんか、3人でいると楽しいんだ。
あ、仁には隣の女子校に
彼女がいるらしい。
彼女の話するときに
雰囲気が変わるの、あいつは知らないんだろうな。
そのくらい大切にしている人
俺にも現れるのかな。