ティラミス
ティラミスはともかく、「アルジャーノンに花束を」は確か、精神発達が遅い主人公チャーリイが、脳手術によって天才になる話だった気がする。
アルジャーノンというのはネズミで、脳手術の実験体。
ネズミなのに高い知能を持つ実験の成功例だ。
手術により高い知能を得たチャーリイは、どんどん天才になってゆく。
何ヶ国語をもマスターするまでに。
けれども感情というものが急激な知能の発達に着いていけなくて、様々な葛藤がチャーリイの内に起こる。
そうしている内に、アルジャーノンの知能が急激に衰える。
最高にまで高まった知能はものすごい速度で衰えていく。
アルジャーノンは死に、同じようにチャーリイの知能も元のように衰えていく。
うろ覚えだが、確かこんな内容だったように思う。
題名のアルジャーノンに花束を、は完全に知能が衰えて元の幼児並みの知能しかなくなったチャーリイが、博士に宛てた手紙の締めくくりだったはずだ。
知性とか、愛情とか、人間について色々と考えさせられる話だった。