ハッピーハッピークリスマス



「……店長」



かなりウルウルしながら店長を見詰めると、なぜか力強い視線が店長から帰ってきた。




「大丈夫、茉依ちゃん。

約束の時間ギリギリまででいいから!!」


「………」




はぁー??



『約束の時間ギリギリ』って。



さすがヒカルの従兄弟。本当に抜け目ないな。



そんな事思いながら「で、何時までなら平気?」なんてつかさず聞いてくる店長。



勿論、そんな店長に半分呆れながらも私はまた何て言っていいのか考えなくてはならなかった。




ーー適当に約束の時間でっち上げる?



そう考えながらも店長を見れば、既にお客さんの相手をしていて、だからやっぱり嘘をつくなんてちょっと気が引けて、


もうこの際、なるようになれ!?で、いいかな?



ポケットの中に忍ばせた携帯は、まだまだきっとなる気配はないだろう。



それに、いくらなんでもせいぜい7時ぐらいまでだろうし。


今6時だから後1時間!



そう思った私は、だから店長に言ってしまった。



「最後まで、頑張ります!!」



って。






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