真夜中のプロミス




「お前の体調くらい、少し変わればすぐにわかるさ」




そんな郷御前に向かってそう楽しそうに笑う義経。

どうだと言わんばかりの得意気なそれに、どう反応していいのかわからない郷御前。


だが、僅かな変化にすら気付けると言ってくれた義経の言葉が。

そんなささやかな言葉が嬉しいと感じている。


こんな状況下であっても幸せだと感じるのだ。




「…すまないな。本当はもっと早くお前を実家に返してやればよかったのかもしれないが…」




そう申し訳なさそうに口を濁しながら、義経は郷御前と婚姻を結んだ時のことを思い出す。




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