真夜中のプロミス
(捕まったのは…初めから俺の方だった)
婚姻を結んだあの日から、彼女と顔を合わせたあの日から義経は決めていた。
決してこの小さな女の手を離さないと。
例えこの道の先に希望の未来がなくても。
地獄が待っていようとも。
共に手を取り歩いていくと決めていた。
死が二人を分かつまで。
いや、例えこの身が滅びても共に歩んでいくと。そう決めていた。
それは遠い予言のような、願いのような誓いだった。
「…あと、どれくらい生き延びれるかはわからない」
「はい」
「諦めるつもりはないが、形成を逆転できることはまずないだろう」
「…はいっ」