蜜恋ア・ラ・モード
今朝の今朝まで、薫さんには彼女がいると思っていた。
だから彼のことを好きになったって無駄、諦めよう……そう思っていたのに。
ことの流れで自分の気持ちを薫さんに伝えてしまい、でもそれが功を奏したのか薫さんも同じ気持ちでいたことがわかって。
薫さんの過去も知ってしまったけれど、それでも気持ちは変わらなくて。
変わらないどころか彼を思う心はどんどん大きくなっていって、好きのキャパシティを越えてしまいそう。
そんな薫さんと、今ひとつになっていて───
繋がっているところから彼の熱い愛を感じると、震えるほどの快感が身体中を駆け巡った。
「か、薫さん───」
「都子……」
私の名前を呼ぶと、ゆっくりだった薫さんの動きが激しさを増していく。
彼の身体の重みを感じると繋がりが深くなり、速まった彼の動きに合わせて揺さぶられた私の身体がベッドのスプリングを軋ませた。
「あぁっ!!」
もう痛みは感じない。ただ快楽に酔い、彼の身体もっと求めるように引き寄せる。
でも薫さんに責められ続けた私の身体は、もう限界が近い。
でもそれは、薫さんも同じだったみたいで……。
「都子、愛してる……」
言葉とともに甘いキスを落とし一層動きを速め深く突き上げると、私を今までに感じたことのない高みへと連れていった。