Treasure~もう一度、恋~
3人でご飯を食べる。

この異常な状況、誰が想像できただろう。





「んで。なんでイキナリ俺の前から消えた?」

「…」

「まあ、今の状況見ればだいたい想像はつくけど」




瞬はあたしの作ったご飯を口いっぱいに入れながらため息をついた。




「お兄ちゃん、口にご飯入れてる時お話ししたらいけないんだよ」

「ぐっ…」

「ふふ」



陽斗に注意されて、言葉に詰まる瞬。

思わず、笑ってしまった。



「そうだよね、お行儀悪いんだよね」

「ねー」

「ハイハイ、すみませんでした」

「ハイは1回だよ、お兄ちゃん!」

「…」

「ぷっ、あはは!」




久しぶりなのに

瞬と陽斗は、はじめましてなのに




なぜか、3人でいることがごく自然に思えた。








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