Treasure~もう一度、恋~
服の裾から瞬の大きな掌が潜り込んで、あたしの身体を弄る。

少しの抵抗は、瞬の大きな身体にいとも簡単に封じられてしまう。



「瞬、…瞬ってば!」

「ぐえ」



瞬の顔を押して、倒れかかった自分の身体を起こす。



「…どうしてもダメ?」

「だって、ここじゃ陽斗が起きちゃう」

「だから早く俺のマンションに引っ越せばいいのに」

「しょうがないでしょ」




言い合ってる間にも、名残惜しそうに瞬の指があたしの敏感な部分に触れる。

甘い刺激に、身体が震えた。




「勃っちゃったんだけど」

「たっ!?」

「はは、そんな照れることないだろ。
 そういうこと、何回もしてるんだから」

「…とりあえず、引っ越すまではダメ!」

「ちぇー」



子供みたいに、口を尖らせる瞬

離れた温もりが淋しかったけど、仕方ない



「我慢すっか。3年も待ったんだし、今さらだな。」

「ふふ、おおげさ」



もう一度、キスをする。

今度は、深くない

でも、なにかを伝え合う、優しいキスだった。






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