Treasure~もう一度、恋~
それでも諦め切れなかった俺は

その後、新しい情報を入手する。




結婚していないこと

未婚で、子供をひとりで育てていること





やっぱり、俺は彼女のことが好きだった。




そして、行動に出る。

休日に、彼女のアパートの近くで待ち伏せ。

彼女と子供と、偶然を装ってバッタリと出くわした。




「あれ?平澤くん」

「こ、こんにちわ!偶然ですね!」





休日の彼女も、可愛かった。

メイクは薄いけど、それが彼女の美しさをさらに際立たせていた。



彼女の横に立つ、小さなシルエットに視線を向ける。

3歳くらいの、彼女によく似た、男の子。




「こんにちわ!」

「こ、こんにちわ。」

「お兄ちゃん、おかあさんのお友達?」

「ふふ、そうよ、仲良くしてね?」



彼は、俺をじいっと見つめると

彼女によく似た、天使の笑みを浮かべて、こう言った。



「お兄ちゃん、よろしくね!」





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