Treasure~もう一度、恋~
「…瞬っ、もっとゆっくり…」

「っ…」




貪るように、確かめるように

あたしの敏感な部分を、責め立てる

まるで

今まで、忘れたことなんてなかったかのように

あたしの悦いトコロを、覚えてくれていたように




「ごめん、有希…俺、余裕ないや」

「瞬…」

「やっと有希に触れることが出来たって思うと…
 それだけで、やばい…っ」

「あっ…」



部屋には、ふたりの熱い吐息と

シーツの擦れ合う音

繋がった部分からは、その激しさを伝えるような、水音




もっと

もっと

もっと、って



全身が、叫んでるみたい



瞬の動きに合わせて、

ベッドが軋む



激しいのに

身体も、心も、全然つらくない

ううん

むしろ、幸せ過ぎて泣けてくる



「瞬、瞬…っ」

「有希、すげぇいい…。なんか、戻ってきたって、カンジ…」



瞬の欲望が

何度もあたしの中に入ってくる。



やっと

あたし達、また、ひとつになれたんだね



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