俺の事だけ考えて?

sied彩香  


あたしは長野彩香。昨日五か月間付き合っていた彼氏と別れた。彼は垂らしだけど優しかったし、一緒にいて楽しかった。別れたくなんかなかったけど無理矢理付き合いたくもないし別れを受け入れた。
 
パンパンに腫れている顔を洗い、朝ご飯を食べながら何度目になるか分からないため息を着いた。制服を着て友達との待ち合わせの場所にゆっくり歩いて行った。


「おはよーーー。」

元気にあいさつしてきたあたしの友達の上北梨央はあたしが別れたことをまだ知らない。

「おはよ。」

あたしはいつもより1トーン下げて挨拶を返した。

「どうしたの?!その顔!!!!?昨日泣いた?」

「うん。あのね、別れたんだ。」

梨央は驚きを隠せずに困っていた。あたしにどんな言葉をかけていいのか分からなかったんだろう。そんな梨央におかまいなしにあたしは昨日会ったことを高校に着くまで永遠と語った。梨央は

「辛かったね。」

と言ってあたしの頭を優しく撫でてくれた。
あたしは梨央に抱きついて泣いた。ひたすら泣いた。



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