ただ、逢いたいだけ

-宏人side-








「あのっ!」














携帯一つ片手に息を切らした彼女が、今でも蘇る。










「ん?」











これは秋のこと。





















「私、先輩が大好きです」














夕日では隠しきれないくらいに、彼女の頬は真っ赤に染まっていた。
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