俺のモテ期はおかしい!
「 ごめんな、誰からかわかんなかったし、朝からどうも変でさ… 」
「 そう… じゃあ、今少しだけいい?」
頷きながら何だろうと速川についていき、階段の踊場で、速川が俺に向き直りじっと俺を見た。
な、なに… なんだ?
「 速川?」
「 あ、あのね… 今 彼女いないよね、あの… 私と付き合って?」
「 は!? え… 俺? 」
速川が俺を? 嘘だろ…
俺は信じられなかった。
速川は確かに可愛い、でも、なぜ今日それを言うのか、そんな素振りすら見た記憶もない。
「 片岡くん、知らないよね… 前にさ、自転車置き場で薙ぎ倒しになった事あったじゃない?覚えてない?あの時さ、私鍵が固くてとれなくて しゃがんでたから… まさか、自転車が倒れてくるなんて思わないでしょ、片岡くんが助けてくれたんだよ。あれからずっと気になってた… 」
みるみる顔を赤らめて頬を押さえて少し俯いているのを見て、俺は本物の告白だと思った。