俺のモテ期はおかしい!
速川がほんとに俺を?ほんとに…
確かに、自転車置き場で薙ぎ倒しにあった時 その場にいた。
速川だったかは覚えてないが、たまたま寸でで自転車を止めて助けたことがあった。
それが まさか、速川だったなんて…
正直、嬉しい。
だから俺は速川の告白に返事をした。
「 俺でいいなら… よろしく 」
「 うん!」
パァと笑顔が弾けた速川は可愛かった。
「 片岡くん、名前で呼んでね。菜々って… 」
名前でか… なんか照れくさっ でも…
「 菜々… 俺も敦己って呼んで 」
菜々…。彼女かぁ…俺のなんだな。
二人で名前を呼びあいながら照れては笑い、教室へ戻る時には手を繋いでいた。