俺のモテ期はおかしい!
俺はまた上の空で授業を聞いていた。
でも、顔はニヤついていたかもしれない。
田山や真美に菜々とのことを話したら驚く事は間違いない。
早く話したかったが、まだ一人で幸せな気分にひたっていたかった。
この日の授業も終わり、帰り支度をしていると、となりのクラスから菜々が顔を出して目が合うと手を振る。
「 敦己、あれ速川じゃん、お前に手振ったのか?」
「 そう。だって俺の彼女だもんね 」
田山は思いきり驚いて言葉を失っていた。
どうだ、あの可愛い菜々は俺のだ!
話していると真美が側に来て言った。
「 なんだ、付き合うんだ?良かったねぇ誕生日に彼女が出来るなんてさ。」
「 そうだな、朝から変にモテたけど、結果オーライだな 」
田山と真美に背中を押されて菜々のそばへと行く。
俺と菜々を見ていた田山と真美は二人で話をしていた。