愛おしい2人のXmas〜やっぱり愛おしいSS〜

玄関を開けると

茉優莉が俺を笑顔で出迎えてくれた。

やっぱり愛おしくて、可愛らしい。

恋人だった頃よりますます

俺に微笑んでくれる茉優莉の

その笑顔に俺は癒される。

外の冷たい空気は遮断され

寒かったココロもカラダも

一気に温かみを増した。

「…クリスマスプレゼントその1。」

と、花屋で買ったXmasプチブーケを

彼女に差し出すと

一瞬キョトンとしたものの

すぐに俺の好きな愛らしい笑顔で

「可愛い!ありがとう…貴晶さん。」

と、嬉しそうに微笑んでくれた。

そんな彼女が愛おしくて

俺は鞄を置くと

その華奢な体をそっと抱き寄せた。

彼女から甘いバニラの匂いがした。

「…甘い。」

思わずそう呟くと

彼女は俺を嬉しそうに見上げて

「ケーキ上手くいったんです!
貴晶さん、お腹空いたでしょ?
私、頑張ったんです!
お料理温めますから
まずは、お風呂どうぞ!」

と、まるで子どものように

ワクワクした様子で

ブーケを持ちながら俺を誘導した。

俺は鞄を拾い上げると

「…じゃあ、先に風呂入るよ。
料理楽しみだよ。」

そう言って彼女の後に続いた。

食欲を掻き立てる美味そうな匂いが

廊下にも伝わってきた。






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