愛おしい2人のXmas〜やっぱり愛おしいSS〜
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「…本当に美味かったよ。
ハンバーグもケーキも。
ごちそうさま。お疲れ。」
食後の熱い紅茶を啜りながら
俺は茉優莉にお礼を伝えた。
「…本当に?嬉しいです。
頑張った甲斐ありました。」
食器を洗う彼女は
褒められた子どもみたいだった。
そろそろ
俺からのXmasプレゼントを
彼女に渡したい。
洗い終わってキッチンを出てきたのを
見計らって俺は彼女に
「…茉優莉。
あのソファーに座ってくれる?
お前に是非渡したいモノがある。」
と言って
リビングのソファーを指差した。
すると
「…はい。
私も貴晶さんに
渡したいモノがあります。」
と、彼女もそう言って
リビングの収納棚から何やら
紙袋を取り出してソファーに座った。
俺も紅茶を飲み干すと
クローゼット部屋へ行き
彼女へのXmasプレゼントが入った
紙袋を取ってくると
「…悪い。待たせた。」
そう言って彼女の隣に座った。
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彼女からのXmasプレゼントは
黒色のマフラーだった。
「…私もピンクの色違いを買ったので
お揃いです。」
と、恥ずかしそうに微笑む
彼女の頬にそっとキスを落とすと
「…温かい…。ありがとうな。」
と言って頭を撫でた。