愛おしい2人のXmas〜やっぱり愛おしいSS〜
*藤堂茉優莉Side…2*
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腕によりをかけ
我ながら上手く出来た料理を
貴晶さんは
『このハンバーグ美味いな。』
『食べるのが勿体ないくらい
デコレーション上手く出来てるな。』
『甘さがちょうどいい。』
と、絶賛してくれた。
部下だった数ヶ月前までは
仕事では良く怒られていたけど
家では私を愛してくれて
たくさん褒めてくれる優しい人…。
恋人の頃より甘さが増して
愛おしい気持ちが溢れそう。
疲れているはずだから
そんなに気を遣わせたくない。
私から抱きついて
甘えたくなる気持ちを抑えた。
でも、来年のクリスマスも
こうして家で過ごすのもいいな…。
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プレゼントに買った
黒色のマフラーも受け取ってくれた。
会社ではあまり笑わない鬼部長が
私だけに見せてくれる嬉しそうな顔。
外は寒いけど、ココロが温かくなる。
寂しかった一日も埋め尽くされる。
私もピンク色を一緒に買ったから
色違いのお揃いをお互いに纏って
手を繋いで一緒に街を歩きたい。
でも、恥ずかしくて口には出来ない。
すると貴晶さんが
「…クリスマスプレゼントその2。
明日の夕方
俺はこのマフラーをするから
茉優莉はピンクのマフラーをしろ。
そして…一緒に駅前通りの
イルミネーションを見に行くぞ。」
と、サラリと私に言った。