ネージュ【短】
「は、はい…。初カレ、です…」
「そっか。だから尚更だよ。男はね、好きな女目の前にしたら抑え効かなくなんの。優しい光輝くんが、ガォーって変貌したら怖いでしょ?」
陣さんは両手を出し指を全部曲げて「ガォー」と襲い掛かかってくるフリをした。
光輝くんが、ガォー…。
「怖い、かも…」
「でしょ?だから光輝くんは夢叶ちゃんを怖がらせない為に大切にしてるんだよ」
そうなの、かな…。
「でもわたし、やっぱり不安でっ……」
自然と溢れ、流れた涙。
「うん、そうだね。不安になるよね」
陣さんは、わたしの前に来ると、しゃがみ込みスッと手を近付け人差し指で涙を掬った。
「泣きたい時は、我慢しないで泣きな」
「うっ…、ふぇっ…、くっ…」
陣さんの優しさが、温かかった。
「ねぇ、人の彼女に何してんの」
急に聞こえてきた大好きな人の声。
声がした方を見上げれば、見たことがないくらい怒ってる光輝くんがいた。
「そっか。だから尚更だよ。男はね、好きな女目の前にしたら抑え効かなくなんの。優しい光輝くんが、ガォーって変貌したら怖いでしょ?」
陣さんは両手を出し指を全部曲げて「ガォー」と襲い掛かかってくるフリをした。
光輝くんが、ガォー…。
「怖い、かも…」
「でしょ?だから光輝くんは夢叶ちゃんを怖がらせない為に大切にしてるんだよ」
そうなの、かな…。
「でもわたし、やっぱり不安でっ……」
自然と溢れ、流れた涙。
「うん、そうだね。不安になるよね」
陣さんは、わたしの前に来ると、しゃがみ込みスッと手を近付け人差し指で涙を掬った。
「泣きたい時は、我慢しないで泣きな」
「うっ…、ふぇっ…、くっ…」
陣さんの優しさが、温かかった。
「ねぇ、人の彼女に何してんの」
急に聞こえてきた大好きな人の声。
声がした方を見上げれば、見たことがないくらい怒ってる光輝くんがいた。