Blue sky days

 …なんであんなこと言ったんだろう、
とりあえず、今は観察しているだけ。
(もちろん屋上で。5人で)

モヤモヤが、すでに形になっていた。
しかも歩き回っている。

「…ちょっとやばいんじゃないですか?」

「あぁ、かなりやばいな、俺たちがいつ気付かれるか…」

 真顔でツッコミ満載のボケを返してきた野口さんは、
立ち歩いてふざけていた。

「気付かれたくないなら低姿勢になってくださいよ!!
 それに、アレがいつ美術室から出るかわからないんですよ!?」

 怒りたくもなる。
だって、真剣さが全くないんだから。
だけど、この人たちを見てるといつも思うんだ。
『この人たちみたいに、楽しく過ごしてみたい』って。

 <キーンコーンカーンコーン…>

昼休み終了のチャイム…
授業が始まる。
先輩たちは戻らないと…
あ。…ヤバい

「先輩たち、次の授業、美術でしたよね!?」

「うん?どうし…」

 俺のあわてた質問と
今の状況を重ねて理解したらしい
全員焦りだした。

「…美術室に、誰も近づけてはいけない」

どうすれば…
出入り口をふさぐか?
いや、後ろから襲われたら袋の鼠だ。

<キーン…>

…っ。魔法を切るのを忘れてた。

『さぁ…暴れてこい』

 これは…アイツの声!!
しまった…!!

「…。先輩!!!!」


<ドガアアアアアアアアアン>






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