Blue sky days
力が…今なら、使える気がした。
一回だけ。
「エターナル・ブレイズ!!」
強力な火魔法。
トップクラスの中でも、出せる人は限られているほど。
「まさか…これほどとは…」
魔法は悪魔に直撃し、
その反動で、太一さんが放り出された。
「太一!!」
屋上より外に投げ出されなかった。
だから、野口さんが受け止めてくれたようだ
「…ッ。あと…は…」
眩暈がする。足元がふらつく。
さすがに魔法が強すぎた。
でも、あと2つ…
<バッ>
俺が一番得意とする透明魔法。
呪文がないゆえに、魔力の消耗が半端じゃない。
いつもなら、一日使っていても魔力が切れることはない。
でも…さすがに今の魔力じゃ5人はきつい。
<パチン>
「ここから…出ていけ」
呪文じゃなくても、
透明にする何倍もの魔力を使う移動魔法。
今悪魔を飛ばした場所は、
地獄につながっているという
<サターン・ホール>
と呼ばれるところ。
「…や、り過ぎた…かな…」