Blue sky days

 立っていられなくて倒れてしまった。
それと同時に魔法が解ける。

 コンクリートに打ち付けられる直前に
丹野さんが受け止めてくれた。

「やりすぎだ。魔力がほとんど残ってない。
 お前、死ぬ気か」

 魔力がゼロになった時、
それ以上に魔法を使う場合、
命を使うことになる。
怒られてもしょうがないな。

 先輩たちの顔が…よく…見えない。

「…それにしても、すごいな」

「そんな…こと…な、い…で…すよ…」

意識が遠のいていく。
…もう、目も開けてられないくらいだ。

「…桜ッ!し…!…」

先輩たちの声が…聞こえ…な…









 俺はそのまま
暗闇の底へ落ちて行った。









<カチンッ>



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