Blue sky days
「…同居し始めたはいいものの、相変わらずですね」
「別に、紫桜が一人じゃ寂しいだろうからとかいうのはない」
「野口さんのツンデレキモイです」
学校は相変わらず変わっておらず、
俺達の予想通りといったところだろうか。
今は事件があった現場の向かいの上、
北校舎の屋上にて昼食兼昼休み中だ。
「紫桜って、結構料理できたんだね。全員分の弁当とか」
「全員分作るのは結構骨が折れます。
間に合わなかったときは全員コンビニで買ってください」
いまだに俺のことをいつも名前で呼ぶのは野口さんだけだ。
あとの人たちはたまに、唐突に呼ぶから反応に困る。
「朝食も作るの大変なんですがね。少しは手伝ってくださいよ」
「メンドイ。というか作れない」
「それでもトップの魔法使いですか」
それに、一緒に入るものの、野口さん以外とはあまり会話がないから、
結構なじめずにいたりする部分もある。
「…味付けが…違う」
戦慄したかのような言い回しで行ってくる野口さん。
ホント、なんなのこの人。
謎が多すぎて何が何だかだよ!
「当たり前といえばそうなんですが。
不都合があるなら言ってください。変えますから」
「…もう少し塩が効いてて、ちょっと味を濃くしてもらいたい」
「本当に料理できないんですか?」