Blue sky days
先輩に触れた瞬間、世界がはじけた。
眼に見えていた机が、椅子が、壁が、黒板が、光になった。
眼の奥が痛い。眩しい。世界が青に包まれる。
落ちていく感覚がする。
「紫桜!」
自然と手を握っていた。先輩たちと輪になって空を飛んでいる感じ。
これって…いったい…?
「これは…【呪】の一部が解けたのか?」
「解けたって…?」
これが本当に解除の1つなのだとしたら…
毎回これなの?…というか、
「今の状況があああああああああああああああああああああああああ」
「しまった!忘れてたああああああああああああああああああああああ」
その時、視界に1人の天使が見えた気がした。
温かい羽が体を包んだ。
…そこで、俺たちは気を失った。