Blue sky days





<カツン…カツン…>



「クスッ」

「クスクスクスクス。
 
 …夜桜紫桜。あなたの物語は、始まったばかりよ?」



<パラッ…>

『1つの器には、1つの人格が宿る。
 しかし、とあることがきっかけで、2つ目の人格が宿る。
 器に宿った2つの人格は、もう1つの人格を自分に取り込もうとする。

 そして、やがて元あった人格は影になり、新しい人格が光となる。
 影となった人格は、光の『陰』になる。
 そうして、光が器をの征する。


 ただ、1部例外があった。
 2つの人格が混ざり合うのだ。
 両方が光で、両方が影。
 1つの器に2つの人格が宿った。

 そんなことができるのは、王だけだった』



<パタン>

「…あの子は、自分の器と離れた人格を、取り込むことはできるのかしら…?」






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