Blue sky days

 …さて。今の状況を整理しよう。
SSSを連れてくると自分の教室に言った先輩。
1分だけ待つとしても、その後どうしよう。
正直、SSSで話したことがあるのはさっきの先輩ただ一人。

(SSSというのは、先輩が立ち上げた組織)

…待たずに屋上行こうかな。
いや…そんなことしたら後でどうなるかわからない。
うん…1分だけ待って、それ以上かかったらもう行こう。

「…桜、…紫桜!」

肩をたたかれた、名前を呼ばれた。
そっちを向いてみる。

「…先輩。ほんとに全員連れてくるとか正気の沙汰じゃないです」

もうヤダこの人。
ニコニコしながら弁当持ってきたし。
普通にいくつもりだ。

「屋上行きたかったからね。ついでに作戦会議」

…学校内でも有名な問題児に声かけるんじゃなかった
先輩、つまりは野口さん。
この人は優等生でありながら問題児であるという謎の人物でもある

「こんな大人数で動いてたら、見つかるんじゃないですか?」

「ん?そこをなんとかするのがお前の仕事だろ」

あー…やっぱりか。そこまで働くかなー
むしろ魔力が暴走するんじゃないかなー

 俺の心配はよそに、普通に行動し始めたし。
まぁ、こういう日があってもいいかな。

 先輩が先に行っちゃうから後ろをついて行った
(もちろん魔力なんか使わない)
何処から入るつもりなんだろうか。






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